ビーズドール 六条の御息所


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前から

六条の御息所:(光源氏さま…最近お見えにならないわ…
でも…いらしてほしいなんて言えないわ…
わたくしは先の東宮妃。それがあんな若い方を…
世がなんと噂するかしら)

右側から

六条:(葵の上さまのお産がもう近いそうだわ…
今も光源氏さまはきっと葵の上さまのおそばにいらっしゃるのね…)

後ろから1

六条:(ああ、光源氏さま!!)

後ろから2

六条:(見えたわ…このお方が正妻の、葵の上さまなのね…)




今回は六条の御息所です。

六条の着ている袿を見て、どこかで見たことがある?と思った方!
当サイトへ2回以上お越しくださいまして、ありがとうございます!!
まず赤い方の袿について…
表着は、秋好中宮に使う予定だったものとして
以前紹介したものと同じです。
ですがまったく同じではなくて、重ねの色は変えてあります。
秋好は緑系でしたが、六条は紫系です。
この2人は仲のいい親子なので、
同じ着物を貸し借りして、それぞれ違うように着こなす…
ということがあってもいいなと思ってこのようにしました。
本文中に、光源氏が息子の夕霧に自分の着物を貸す場面がありますが、
あれのまねといいますか(笑)、
同じようなことが母と娘の間でも行われたら、こんな感じかと思います。

娘の秋好中宮と

黒の袿は生霊となった六条のイメージです。
実は前作の夕顔のビーズドールのページにこれだけは登場していました!

重ねの色も表着の柄も、「不気味さ」と「どぎつさ」を意識しました。
(そのわりにはたいしたことないじゃん、というツッコミは無しの方向で…(笑))
白い百合の花は光源氏への純愛をイメージしています。
六条は物語中で誰よりも源氏を想っていたはずです。
その想いの強さは、紫の上も到底かないません。
物の怪になるほどですからね。
今回は初の着せ替え式です。
六条なのでスペシャル(?)です。

布で袿を作るなら、
普段の六条と生霊の六条のイメージを表裏に合わせて
リバーシブルにするのも面白そうですが、
ビーズではなかなか難しいです。

図案と材料はこちらで紹介します。


2012年6月4日公開



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