ビーズドール 女三の宮


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正面から

女三の宮:わたくしのねこちゃんなの…かわいいでしょう


左から

女三の宮:いっしょにあっちにいこうね…


右から

ねこ:にゃあ
女三の宮:あっ、ねこちゃんどこにいくの?


後ろから

女三の宮:まって…ねこちゃ〜ん





以前、女三の宮でおフザケページを作ってましたが、今度は本当です(笑)
ほんとうに女三の宮を作るならと、あれから散々考えあぐねたすえ、
かわいらしさや純真無垢さを前面に押し出すことにしました。
直球ですね。
いろいろうがった見方をしたり、変にひねったりするよりも
そうしたほうが女三の宮の人物像に迫れるのではと思います。
ふふっ、完全にロリータですねえ。抱えている猫はぬいぐるみの代わりです。
そして後にゴスロリに走って出家するのです…(←違います)

今回も(?)桜の細長です。
ですが、同じものを作ってもつまらないのでちょこちょこ変えてみました。
今回は細長自体を桜色にしました。
桜襲(表白・裏赤)の見た目の色を表現したつもりです
(写真にはザンネンながらほとんど真っ白に写ってます…
実物は遠くから見たソメイヨシノみたいな色です)。
柄も花唐草風の細かい花柄を全面に散らして、
内親王の着物にふさわしい豪華さと気品を目指しました。
袿の重ねは薄様(下に行くほど色を薄くし、最後は白にする重ね方(※))としました。
薄様にすることで、女三の宮の妖精のような、
今にもはかなく消えてしまいそうな雰囲気を出したかったからです。
ここも明石の姫君のものと変えています。
ちなみに明石の姫君のときは裾濃(一番上に来るものの色を薄くし、下に行くほど色を濃くする重ね方)
という逆の配色でした。
裾濃にはどちらかというと日増しに栄えていくような人生の見通しの明るさを感じます。
明石の姫君は中流貴族の母から生まれ、中宮にまで上り詰めましたよね。
一方、女三の宮は人生の絶頂からしだいに転落(内親王として出生→降嫁→密通→出家)…って
作っているときはこのあたり、正直あまり意識してませんでしたが(汗)
幸福から遠ざかっていく様子を薄様に重ね合わせて見ることができそうに…なってしまいました。

作中で桜の細長を身にまとった人物というところは同じなのに、この2人はこうも違ってしまったんですね。

明石の姫君と女三の宮


図案と材料はこちらで紹介します。


(※)本当は五衣のうちの下2枚を白とするのですが、今回はデザインの都合で白は1枚分だけにしています。





2014年1月1日公開
2014年5月20日更新



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