ビーズドール 奈良美人


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左前から

日差しは春のものに変わっても、風は冷たいままと思っていたら


左から

いつの間にかすっかり春の風


左後ろから

来た春が再び去ってしまう前に


後ろから

肩から滑る領巾(ひれ)を整えて


前から

春爛漫の都を行きましょう







奈良美人…書いてしまってから急にキハズカシクなりましたが、このまま突っ走ります(笑)

管理人がサイト内でときどきこっそり主張してきた
奈良時代装束への憧れをついに形にしました(!)
源氏物語サイトなら十二単だろ!という後ろめたさもありますが
そっちはたくさん作りましたから、そろそろ1体くらい良いですよね…?
いいってことにしちゃいます。

着物の色は、はっきりした色を多く使いました。
中国の影響を強く受けていた時代ですので、中国っぽくというわけです。
髪型は奈良時代の双髻(そうけい)を参考にしています。
髪飾りもふんだんに挿しました。
領巾と裙(も)はふんわりした感じが出ているでしょうか?


この時代の装束ってほんとかわいいんですよね。

袖口に向かってゆるやかに広がるちょうちょのような袖!
(ストンと伸びた筒袖の場合もまた良し)
袖のシルエットを邪魔しないベスト型(?)の背子(からぎぬ)!
腰から下が、ちゃんとスカート状!
(平安時代の唐衣裳(からぎぬも)装束は、ヘンな布(※「裳(も)」といいます)を
申し訳程度に後ろに引きずるだけなんですよ…)
そのスカート部分・裙(も)と褶(したも)の重ねばきスタイルのひらひら感!
領巾を上品に肩にかけた姿!
結い髪を飾る華やかなかんざし!
どれもこれもツボなんです…ふふふ。(←怪しい笑い)
重量の関係で、翳(さしば)という長い柄のついた丸い団扇を
持たせられなかったのがちょっと残念です。

色々と写真や図を調べたものの、
個人的にツボな要素をおいしいとこどりしたので、
こんなカッコして歩いていた人がいたかは謎です。
…でもいいんです。かわいけりゃ。

途中で問題発言をした気もしますが、気にしない、気にしない。

写真の雰囲気がいつもと違うのは、
別サイト向け写真のセット(?)をそのまま流用したからです。
写り方も違う!?
いつもより着物の柄がきれいに出てます。
ああ、でも(やっぱり)領巾の色はとんじゃいましたね…
写真では全っ然見えませんけど(泣)、薄緑と透明のだんだらなんですよ…


…あー、しまった!
春らしくと足元に桜を置いてしまいましたが
奈良時代は、花といえば梅でした。




2013年4月8日公開



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